来週末に迫ってきました、まどろみレコーズの企画、ことばがテーマとのこと。
以前からまどろみレコーズのみずきくんはそんなに話してはいないけれど、ことばや表現についてポジティブなベクトルを持って向き合っている人だなと思っています。
みんな色々だよね、ことばって。受け取り方も違う。本来の意味はどこかにいってしまうことも多いことば、それ自体への意味の付け方も違うので、伝えたいことが伝わらなかったり。人のことばで気分悪くなったけれど、相手はそんな風に思ってなかったり。
ネットの波の力は強くて、思いもよらないことばがぼくに届くし、あなたのことばが、あっという間に、遠ざかっている。そして知らない誰かに、まるでビンにいれた手紙が海から届くように。
ことばを手放すことが楽になった分、ことばにすることへのハードルは下がった。
その結果、ことばはあまり「したためる」ことがなくなったように思う。
「したためる」は「認める」
最近余りひかない辞書をひいてみると、
書き記すだけでなく、整理する、支度する、という意味があるだけでなく、
見て、また考えて確かにそうだと判断する。
正しいとして、また、かまわないとして受け入れる。
気をつけて見る。じっと見る。
これらの意味もあるそうだ。
昔は日記などに寝る前に戯言を書き連ねて、翌日苦笑いしながら消すことも多かったかもしれないけど、今はキャッシュに残ってしまう。
即座に思いをアウトプット出来る恩恵を受け、声を上げることへのハードルが下がったこと世界にとって大きな恩恵であることに間違いないだろう。そこから生まれる喜びも、たくさん。
ただ言葉は時に武器であり、武器を手軽に持ち出せるようになった。銃社会のように。
じっと考えて、体のなかにおさめて、醸造した後に、はいということ。
首を横に振りたくもなる現実ばかりに嫌気もさすけれど、それらに黙ってまるをつけること。
いいえと言わなくてもいいじゃないの。そこからはじまるものがあるよ。
のちに放たれたことばは、お酒のように味わいが増すかもしれないね。
ことばをつくり、わけた。
ことばがなければ、ひとつだった。
ことばにして、わかれてしまったもの。
そんなものを思いながら。
2月14日吉祥寺ワープにどうぞお越し下さい。チケット予約はoolyouneed@gmail.comへ。
作品を買ってくださり、聞いてくださっている方も、いつもありがとうございます。
最近ぼくら、したためてる?
What do you think?